湖で過ごす新しい旅のスタイル
“レイクリゾート”の魅力を白樺湖から発信

諏訪エリア

湖を観光の拠点とした“レイクリゾート”の魅力を発信しようと、白樺湖周辺の事業者が集まり動き出した『白樺湖レイクリゾートプロジェクト』。焚火やサウナ、カヌー、e-bikeなど湖での楽しみ方は無限大。2020年11月には湖の心地よさを体感できる野外イベントも開催されます。湖を舞台とした新しい価値提供とは?

湖の新しい価値提供へ
白樺湖周辺の事業者が集まり動き出したプロジェクト

湖の新しい価値提供と“レイクリゾート”を普及していこうと始まったプロジェクトが『白樺湖レイクリゾートプロジェクト』です。
発起人は、白樺湖エリアでホテルや総合レジャー施設を運営する『白樺リゾート 池の平ホテル&リゾーツ』の矢島義拡社長。企業向けの新規事業支援を行う『quod,LLC』(東京都港区)と白樺湖周辺の事業者や観光団体がプロジェクトメンバーです。
湖の魅力を発信することで、白樺湖周辺の地域振興につなげていくことを目指しています。
プロジェクトは2019年末に始動。海外のレイクリゾートの現状調査なども通して、白樺湖からどのような価値提供ができるかメンバーで検討を続け、2020年11月にプロジェクト初となるイベント『湖畔の時間 2020』を計画しています。
プロジェクトの広報を担当する『quod,LLC』の柴田菜々さんとメンバーの一人で『信州たてしな観光協会』の渡邉岳志さんにプロジェクトへの思いや展望などを伺いました。

 

海や川のように湖をレジャーの選択肢へ
「訪れて良し、住んで良し」の観光地目指す

どのような形でメンバーが集まりプロジェクトが始まったのですか?

矢島社長と弊社の代表(飯塚洋史共同代表)の大学時代からの個人的なつながりがきっかけです。「白樺湖を観光地としてもっと盛り上げ、持続的なリゾート地にしていきたい」という矢島社長の思いに賛同した事業者が集まりました。現在は、『信州たてしな観光協会』、カヌー体験などのアクティビティを提供する『八ヶ岳アドベンチャーツアーズ』、自然の魅力を提案する『エルソル』がメンバーになっています。白樺湖単体ではなく、“レイクリゾート”の価値や魅力を多くの人に知ってほしいと考えています。

柴田菜々さん:quod,LLC/白樺湖レイクリゾートプロジェクト コミュニケーションディレクター

国内で“レイクリゾート”という言葉はあまりなじみがないですよね

水場で遊ぶとしたらまず海や川を思い浮かべますよね。日本では、「湖に遊びに行く」という選択肢があまりないように感じます。湖までの距離が遠かったり、そもそも遊ぶ空間やコンテンツが少ないことが要因と感じています。仕掛け次第で湖での楽しみ方も多様です。例えば、桟橋に椅子を持ってきて湖面を眺めながら本を読んだり、湖上でカヌーに乗ったり、湖畔でサイクリングをしたり。湖畔では、焚火やサウナを楽しむことだってできます。海や川でできることも、また違った体験になると思います。プロジェクトでは初めにサイトやSNSを立ち上げ、湖の美しい景色や過ごし方を発信しています。

“レイクリゾート”の視察に海外に行かれたと伺いました

フィンランドとデンマークに行きました。どちらの国でも地元の人が湖畔で過ごす時間を満喫していることが特に印象的でした。週末に家族でカヌーをけん引してピクニックに行ったり、毎朝桟橋に行ってコーヒーを飲んでいるおばあちゃんがいたり。湖で過ごす時間が日常生活に溶け込んでいます。白樺湖も地元の人がここでの生活を楽しんで、観光客へここの楽しみ方を伝えていく「訪れて良し、住んで良し」の観光地にしていきたいという思いがあります。

普段生活していると自分の住む地域の魅力に気付きにくいですよね

これまでの自分自身のことを思い返してみても、この地域で働いていているのにレイクリゾートを満喫していないなと感じました。ここでの生活を楽しむ地元住民の姿が観光客を呼び込む原動力にもなります。プロジェクトを通して、自分がまずここの魅力や楽しみ方を体感して発信していけたらと考えています。

渡邉岳志さん:一般社団法人信州たてしな観光協会 企画部長/白樺湖レイクリゾートプロジェクトメンバー

湖の魅力を実際に体感できるのが、11月のイベント『湖畔の時間 2020』ですね?

これまではメンバー間で湖を舞台にどんなことができるか考え意見交換をしてきました。『湖畔の時間 2020』はプロジェクトが発足して初めてのイベントで、これまで発信してきたことを具体的な形にしたものになります。アーティストのライブや会場内に焚火やテントサウナを設置します。カヌーやe-bikeなど湖上・湖畔の両方で過ごす楽しさや心地よさを体感していただくことができます。

今回のイベントを通じてどんなことを伝えたいですか?

「湖でも遊べるじゃん」と思っていただければうれしいです。何もしないでのんびり過ごしたり、アクティブに体を動かしたり。静と動の楽しみ方があります。湖を目の前にそれぞれ思い思いの時間を満喫していただき、「湖で過ごすこと」を休暇の選択肢に加えていただければと思います。

 

今後の展望は?

11月のイベントを第一弾として、定期的にイベントは開催していく予定です。地元の方にもイベントに参加してもらい、湖の魅力を再発見するきっかけになればいいなと考えています。一緒にプロジェクトを盛り上げるメンバーも増やしていきたいです。また、“レイクリゾート”に重要なのが桟橋の存在で、桟橋があることで湖との距離がぐっと近くなります。桟橋の利用ルールに沿いながら、例えば寝っ転がって星空を見るなど、できることを増やしていきたいですね。
 

湖の魅力を味わう野外イベント『湖畔の時間 2020』
2020年11月21日(土)・22日(日)に開催


『白樺湖レイクリゾートプロジェクト』による初めての野外イベント『湖畔の時間 2020』は、2020年11月21日(土)と22日(日)に開催されます。
会場となる白樺湖は、標高1400メートルの高原に位置する、周囲3.8キロのコンパクトな湖。なだらかな山々と白樺の木に囲まれ、自然を全身で感じることができるロケーションです。
イベント当日は、カヌーやe-bikeなどのアクティビティを用意。湖の周りを自由に走ってみたり、白樺湖の水上を散歩したりと大人も子どもも楽しめる体験ができます。

 
 

サウナブランド『TTNE』監修でテントサウナも楽しめます。天然水の水風呂と広大な自然に囲まれた外気浴はいつもとは違った“ととのう”体験ができます。

 

場内の各所には焚火が設置され、ゆっくり火にあたり、のんびり佇む楽しみ方もできます。

 

アーティストによるライブは、各日2組程度が出演予定。常にどこかのステージでライブが行われるフェスとは違い、鳥のさえずりや葉ずれなど自然の音を楽しむことができます。

 

その他、白樺を使ったマイ箸づくりや手作りバターで焼き立てのパンを食べるワークショップの開催や長野県内のクラフトビールやリンゴジュースなどを味わえる飲食も出店予定です。
体をアクティブに動かすのもよし。何もせずにのんびりするのもよし。湖で思い思いの時間を過ごす、心地よい体験が待っています。

更新日:2020/12/02

湖畔の時間 2020

開催時期 2020年 11月21日(土) ・11日22日(日)
時間 各日共に10:00~18:00
予約 公式サイトから予約・購入
料金 1day・4800円(税込)※小学生以下は無料

 

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この記事を書いた人Go NAGANO 編集部
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