自宅で手軽に旅気分!
上高地を巡るオンラインツアーに参加してみた

日本アルプスエリア 松本市

自宅にいながら手軽に旅気分を味わうことができるオンラインツアー。“ウィズコロナ時代”の新たな観光コンテンツとして注目され、長野県内の旅行関係各社からも様々なオンラインツアーが企画・実施されています。今回は、長野県内で人気の観光スポット・上高地を巡るオンラインツアーに参加してみました。

参加特典の”おみやげ”もあり

オンラインツアーは、インターネットを通じて案内人から配信される映像を見ながら、旅行気分を味わえるもの。旅先の知識が深まり、実際に訪れた際に旅行をより楽しめるというメリットもあります。
今回参加したのは、長野県で鉄道・バス事業を中心に展開する「アルピコ交通株式会社」が企画した『信州自然の神秘・冬の上高地散策』。車窓映像とともにバスガイドの案内と、上高地の大正池や河童橋付近のリアルタイム映像を登山ガイドの解説を聞きながら楽しみます。
参加特典として、事前にお菓子とコーヒーが送られてきました。旅の行程表や手書きの地図なども同梱されています。

手元に届いた参加特典。コーヒーとお菓子、旅の行程表、上高地の手書きのMAP、メモ帳が同梱されていました。

オンラインツアー当日は特典のコーヒーとお菓子を味わいながら参加しました。

松本駅からスタート
まずはバスに乗車

今回のオンラインツアーは松本駅から出発。釜トンネル入り口の「中の湯」まで通常1時間半かかる道のりですが、約20分の映像にまとめられていました。事前収録された車窓映像を見ながらアルピコ交通のバスガイドの案内に耳を傾けます。

アルピコ交通のバスガイドさん

松本駅を出発

松本駅~新島々駅を結ぶ「上高地線」も車窓から見られます。

上高地に近付くにつれ雪景色になっていきます。

途中、長野県の県鳥「雷鳥」に関わるクイズも出題され、〇×のジェスチャーで回答しました。映像を見て案内を聞くだけでなく、コミュニケーションをとりながら参加するのも楽しかったです。周辺の観光スポットやご当地グルメの紹介もありました。

出題されたクイズ

上高地に向かう途中の稲核(いねこき)地区に伝わる「稲核菜」。漬物で食べられています。

上高地にも近い「白骨温泉」の紹介もありました。上高地とセットでの観光がおすすめ。

バスは釜トンネルの入り口、「中の湯」に到着し、バスガイドの案内は終了です。冬期に上高地へ行く場合、釜トンネルからは徒歩しか移動手段がありません。大正池まで歩く場合、通常だと1時間半程度かかるそうです。

釜トンネル入り口。ここから歩きます

自分も一緒に歩いている気分

現地からの生配信
大正池散策と河童橋へ

トンネルを抜けた先からは、上高地からのライブ配信に切り替わりました。
登山ガイドの今井さんの案内で大正池の散策からスタート。この日の上高地は綺麗な青空が広がっており、今井さんによると「ここまで天気が良いのは珍しい」とのことでした。気温は-7℃ほど。風が強いため体感温度は-12度くらいになります。

「認定NPO法人信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ」の登山ガイド・今井さん

焼岳(中央)が綺麗に見えました。

大正池は焼岳の噴火によりできた湖です。噴火から100年以上経った現在、湖の面積は噴火当時の半分以下にまで小さくなり、立ち枯れの木々も減っています。昔は湖面が凍って人が歩けるほどでしたが、最近は温暖化の影響もありほとんど凍ることはないそうです。

立ち枯れの木々も減り景観も変わってきている大正池。中央にある立ち枯れの木も数年後には消滅しているかもしれません。

大正池から穂高連峰も綺麗に見えました。

大正池から森の中を歩いていくと、動物の足跡なども見られました。冬期も上高地で生活する猿は、木の皮や笹をかじって飢えをしのいでいるそうです。食べ物が見つけやすい里に下りないのは、里に元々住む猿と争いが起きるため。その他、キツネやリス、ウサギ、テンなどの動物が住んでいるそうです。

枝の皮がはがれているのは猿がかじった跡

テンの足あと

30分ほど大正池の周辺を散策した後、河童橋へと配信が切り替わりました。大正池から河童橋まで実際に歩くと1時間ほどかかります。
上高地のシンボルともいえる河童橋。名前の由来は、「河童が住んでいそうな深い淵があった」とか「橋のなかった時代に衣類を頭にのせて川を渡る人々の姿が河童に似ていた」など諸説あります。
河童橋の下を流れる梓川は、角度によっては水の色がエメラルドグリーンに見える清流で有名です。これは水の透明度が高いことと、川底に堆積している砂や砂利が白いため、光の屈折で綺麗なグリーンや青色に見えるそうです。

上高地のシンボル「河童橋」

河童橋は何度か架け替えられ、今の橋は5代目

河童橋の上からは穂高連峰が綺麗に見えました。

反対側に目を向けると焼岳が見えます。

1時間半ほどのオンラインツアーはあっという間。冬の上高地は何時間も歩く必要があり、実際に訪れるには少しハードルが高い場所ですが、オンラインツアーで手軽に旅行が味わえました。今度は実際に上高地に足を運び、自分の足でゆっくりと散策してみようと思います。
新たな観光コンテンツとして注目されているオンラインツアーは、長野県内の旅行関連各社からも様々な企画が提供されています。旅先の見どころをガイド付きで効率よくまわれるので、旅マエの予習にもぴったり。
オンラインツアーに参加した後は是非、自分の足で実際に訪れてみてください。

今回のオンラインツアーを企画したアルピコ交通株式会社ではオンラインツアーのほか、現地で参加するさまざまなツアーも企画しています。詳細は公式サイトをご確認ください。

※冬期の上高地は気象条件が変わりやすく、雪崩や落石、地吹雪が発生するなどの危険があります。入山の際は冬山登山であることに留意し、登山届の提出など冬期入山ルール守ってください。

まとめ

・オンラインツアーとはインターネットを通じて観光地から配信される映像を見ながら旅をする新しい観光のスタイル
・自宅にいながら手軽に旅行気分が味わえる
・参加特典として事前にお菓子などのお土産が付く場合もあり
・プロのガイドが案内してくれるので旅先の知識も深まり、実際に訪れるのが楽しみに

更新日:2021/03/12

アルピコ交通株式会社

開催時期 現在、オンラインツアーは開催されておりません。通常のツアーのみ開催中です。

※ツアーにより開催時期等が異なります。詳細は公式サイトよりご確認ください。
予約 各種ツアーについては公式サイトから予約をお願いします。
TEL 0263-24-1180

 

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この記事を書いた人Go NAGANO 編集部
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