外国人宣教師が再発見した宿場町の温かさと豊かな自然

軽井沢にはもともと宿場町として旅人を迎え入れてきた歴史があります。平安時代までには東山道、江戸時代には中山道が通り、江戸と信濃を結ぶ交通の要衝として、軽井沢宿・沓掛宿・追分宿の三宿が形成され、宿場町として栄えてきました。
避暑地としての軽井沢の礎を築いたのは、明治19（1886）年に軽井沢を訪れたカナダ人で英国聖公会宣教師のアレキサンダー・クロフト・ショーでした。「旅籠・亀屋」でのおもてなしと、軽井沢の自然がつくりだす美しく豊かな風光に魅せられたショーは、2年後の明治21（1888）年に軽井沢の別荘第一号を建てました。ショーが建てた別荘は、旅籠建築の建物を洋風にアレンジしたスタイルで「軽井沢バンガロー」と呼ばれています。
洋風の文化が注目されやすい軽井沢ですが、宿場町で日本の伝統的な建物を見学し、浅間山の雄大な風景を望むことができることも、このまちの魅力です。

おもてなしの心を伝える世界水準のクラシックホテル

軽井沢が国内有数のリゾートとして発展を遂げた背景には、この地を代表する名ホテルの存在があります。「旅籠・亀屋」の主人である佐藤万平が立ち上げた「万平ホテル」を皮切りに、「軽井沢ホテル」「三笠ホテル」がオープン。心温まるおもてなしがこの地の知名度を高めます。
旧三笠ホテルは、設計・監督・棟梁すべてが日本人による木造純西洋式ホテルでした。アメリカで一世を風靡したスティックスタイルと呼ばれる外観や瀟洒な内部装飾が「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれた大正モダンの面影を今に伝えています。昭和55（1980）年５月には国の重要文化財に指定されました。
外国人の別荘やクラシックホテルで愛用されてきた家具に「軽井沢彫り」があります。釘を使わない日本伝統の家具製造技法と、ヨーロッパで流行したデザイン「アール・ヌーヴォー」が出合った手仕事のオーダーメイド家具。120年の歴史を持つ高い技術が必要とされるもので、現在も熟練の職人によって生み出されています。

誰もを魅了してやまない国内有数のリゾートへ

新幹線で東京駅から70分と、都心からのアクセスが良い軽井沢。軽井沢駅周辺には日本最大級のショッピングモール「軽井沢ショッピングセンター」や日本屈指の音響空間を実現した音楽ホール「大賀ホール」、美術館やスキー場などの各種施設が充実し、恵まれた自然のなかに都市文化を織り込んで、日本有数の避暑地として発展してきました。
大正3（1914）年に開業した「星野温泉旅館」を母体に生まれた「星野リゾート」は、自然と文化が融合する洗練された集落を形成し、日本のリゾートを牽引する存在に。昭和初期に野鳥研究家が提唱した野鳥観察会を発端に、星のエリアで自然体験プログラムを提供する「ピッキオ」は、エコツーリズム活動の拠点になっています。
町内各地に、朝採り野菜や地元の加工品がそろう農産物直売所、セレクトショップ、ギャラリー、おいしいコーヒーが飲めるカフェがあり、一度ならず何度も訪れたくなってしまいます。

秋の散策やウィンタースポーツ…四季折々に楽しめる滞在型リゾート

日本有数の避暑地として、年間800万を超えるさまざまな方が軽井沢を愛し、集い、思いおもいの時間を過ごします。涼やかで快適な夏にはサイクリングやゴルフ、空気が透明感を増す冬にはスケートやスキーと、年間を通じて遊び尽くせないほどのアクティビティーが用意されているのも、軽井沢の魅力です。

日本有数の避暑地として、年間800万を超えるさまざまな方が軽井沢を愛し、集い、思いおもいの時間を過ごします。涼やかで快適な夏にはサイクリングやゴルフ、空気が透明感を増す冬にはスケートやスキーと、年間を通じて遊び尽くせないほどのアクティビティが用意されているのも、軽井沢の魅力です。
紅葉が美しい秋には、雲場池でのんびりとウォーキングなどはいかがでしょう。さわやかな風と小鳥のさえずり、錦秋の景色に五感を解放すれば、心も身体も生き返ることでしょう。また、山国ならではの山菜・キノコといった山の幸や、環境意識の高い生産者が手がけるオーガニックな農産物もそれぞれの季節ごとに召し上がっていただけます。
「美しい村」軽井沢で、健康的な滞在型リゾートをお楽しみください。