エリアガイド志賀高原
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志賀高原といえば日本屈指の極上のパウダースノーと広大なゲレンデ。
しかし、冬だけではありません。夏も、秋も、温泉まで志賀高原の魅力は無限です。
スノーリゾート志賀高原
長野県の北東部に位置する志賀高原といえば、現在18のスキー場を有する一大スノーリゾートとして知られる地。その歴史を遡ると、1920年代から地元電鉄によるリゾート開発がはじまります。1930年には、外国人を誘致するクラシックホテル・志賀高原ホテル(現志賀高原歴史記念館)が竣工し、スキー場開発も進められました。戦後は進駐軍が多く訪れ、その要望に応える形で丸池スキー場に日本初となるリフトが架設。日本初の冬季オリンピックメダリストである猪谷千春も、この地でスキーに勤しみました。
ベースの標高が1,300mを超えるため、雪質はもちろんパウダースノー。さらに隣接するスキー場を経由して広大なエリアを滑れることも魅力です。その広さは東京ドーム90個分。もちろん、気に入ったスキー場を滑るだけでも十分に楽しめます。横手山スキー場・渋峠スキー場の山頂付近には樹氷も出現、スノーモービルなどでも見学が可能です。
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湿地と湖沼をめぐる夏秋の志賀高原
冬のイメージが強い志賀高原ですが、ぜひ訪れてほしいのが夏から秋にかけて。上信越高原国立公園の中心に位置する志賀高原には火山活動によって生まれた湿地帯や湖沼が点在し、夏は可憐な高山植物、秋は燃えるような紅葉とともに楽しめます。たとえば大沼池は志賀高原でもっとも大きい池。p.h4.4という強酸性で生き物がほとんど生息していませんが、その湖面はコバルトブルーに輝きます。その神秘的な風景に、息を呑むとはこのことかと思わずにいられません。
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大沼池に加えて、渋池、高層湿原の四十八池湿原、前山湿原などをめぐる「池めぐりコース」は、4時間半ほど。チングルマやワタスゲのほかさまざまな高山植物に出会えます。ほかにも、30分ほどで歩けるコースや標高差100mに満たないコースなど気軽に自然を楽しみたい人におすすめのものから、5時間前後を要する登山コースなど、あわせて19ものトレッキングコースが設定されています。標高1,300m以上のため、日差しは強いですが真夏日になることはほぼなく、快適なトレッキングが楽しめます。志賀高原はスキー場のような開発されたリゾート地のイメージがあるかもしれませんが、一方でユネスコエコパークに認定されるほど、人の手の入らない原生林が多く残されており、自然と共生した地域づくりが進められています。
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知る人ぞ知る、志賀高原の名湯
志賀高原に8つもの温泉が湧いていることは、もしかしたら長野県民でも知らない人がいるかもしれません。そのはじまりは170年ほど前のこと。蒸気が湧く音から名付けられたという発哺(ほっぽ)温泉と、手負いの子熊が傷を癒したといわれる熊の湯温泉の2つがとくに古い温泉です。そのほかにも、木戸池温泉、熊の湯ほたる温泉、志賀山温泉、高天ヶ原温泉、幕岩温泉、丸池・蓮池温泉が湧いています。泉質も、温泉ごとに単純泉や硫黄泉、ナトリウム-塩化物泉とさまざまです。そのほとんどが宿泊施設の日帰り入浴でも楽しめます。ゲレンデやトレッキングの疲れを癒してくれる温泉。山と温泉。これ以上ない幸せな組み合わせです。