雪は、たくさんのめぐみを私たちにもたらしてくれます。
「雪がある冬」の様子と、「温暖化がすすんで雪がふらなくなってしまったある年の冬」のようすをくらべてみましょう。
気になるイラストをクリック(タップ)すると詳しい説明文を見ることができます。
雪がふる
緑から紅葉、雪をまとって真っ白に輝く雪山へ移り変わる山の風景は一年の中で最もダイナミックに変化する美しい時期です。
雪がふると、スキー、スノーボードなどのスポーツが楽しめます。最近は雪の上をスノーシューで歩き、雪景色を見ながら雪上でランチするツアーなどの楽しみ方も増えています。
長野県のスキー場の中には、地球温暖化をとめるために太陽光・風力・水力などの自然エネルギーでつくられた電気でリフトを動かしているスキー場もあります。
県内スキー場が参加した、環境を守るための勉強会の様子→雪の日|長野県スキー場情報総合ポータルサイト NAGANO SNOW LOVE.NET
雪かきや屋根の雪おろし
雪とともに生活するためには、雪かきや雪おろしが欠かせません。雪がふると、朝早くから起きて雪かきをします。雪おろしは、必ず2人以上で。大雪が降ってしばらくは、屋根から落ちてくる雪(落雪)にも注意して歩きましょう。
雪の活用
天然の雪を活用した「雪室」で、りんごのおいしさが長持ちします。また、雪の下からしゅうかくするキャベツやニンジンは、あまさがましておいしくなります。雪の中でねかせる「雪中埋蔵(せっちゅうまいぞう)」のお酒も人気です。
雪と私たちの生活 |長野県スキー場情報総合ポータルサイト NAGANO SNOW LOVE.NET
雪の景色
雪がっせん、雪ダルマ作り、そりなどの雪遊び、かまくらや雪灯ろう、屋根から下がったつらら、そして雪見露天風呂など、雪があるからこそみられる景色や得られる体験があります。長野県内には、雪や氷をつかった冬ならではのお祭りがいろいろあります。雪がふらないところに住んでいる人たちにとって、雪国への旅はわすれられない思い出になるでしょう。
冬に訪れたい長野の観光スポット&楽しみ方 | トリップアイデア | Go NAGANO 長野県公式観光サイト (go-nagano.net)
真冬の飯山市に1ヵ月限定で登場「レストランかまくら村」でいただく名物「のろし鍋」 | ローカルフード | 食 | トリップアイデア | Go NAGANO 長野県公式観光サイト (go-nagano.net)
除雪車
雪の日は、除雪車もかつやくします。道路に雪がたくさん積もると車やバス、トラックが通れなくなってしまいます。そうならないように、除雪機は大きなショベルで雪をかきます。雪国でしか見られない「はたらく車」なので近くで見たいと思うかもしれませんが、危ないので近よらないでくださいね!
雪がとける
山に積もった雪は水をたくわえる「天然のダム」とも言われ、春には雪どけ水が田畑に流れます。この水で、お米や野菜、りんごなどの果物が育ちます。
水をたくわえておけない
雪が積もってもはやくとける、雪ではなく雨としてふるために、春に流れ出していた山の雪どけ水の量がへってしまう。いちばんひつようなときに畑や田んぼに水がない!ということになってしまうかもしれません。夏もあつくなるので、お米や野菜はいいものができなくなってしまいます。
「雪」は昔話に?
雪がふらなくなれば、雪があるからこそできていた雪遊びやお祭はなくなり、雪室(ゆきむろ)や雪景色も見られなくなります。みなさんは、周りの大人たちから「昔はこの川で魚つりをしたんだよ」とか、「この辺りにもホタルがたくさんとんでいたんだよ」といったお話を聞いたことはありませんか?
このままのペースで地球温暖化が進めば、みなさんが大人になったとき、「今はふらないけど、昔は長野でも雪がふったんだよ」と未来の子どもたちにお話しすることになるかもしれません。
そんな悲しい未来にならないように、毎日のくらしの中でできることからはじめましょう。
地球温暖化長野県はどうなっている? | 長野県地球温暖化防止活動推進センター (janis.or.jp)
こどものページ★地球、だいじょうぶ? | 長野県地球温暖化防止活動推進センター (janis.or.jp)
冬があたたかいと...
山の動物の生態系(せいたいけい)が変わり、山に住む動物たちが食べていた植物がなくなってしまうかもしれません。おなかをすかせた動物たちは人里におりてきてしまい、さらに自然のバランスがくずれてしまいます。
雪のふる量がへる
雪が少なくなったり、ふらなくなったり、ふってもすぐとけてしまうことで、スキーやスノーボード、そりなどの雪あそびはできなくなってしまうでしょう。反対に、これまで雪がふらなかった地域で大雪がふり、災害になってしまうこともあるかもしれません。
異常気象
冬に大雨がふるなど、異常気象が度々起こり、災害も多くなります。
雪がふった後に雨がふり、こおった雪の表面にさらにまた雪がふると、なだれが起こるきけんがあり、スキーやスノーボードを安全に楽しめなくなってしまいます。
大雨が山に積もった雪を融かし、雨水と雪解け水がいっしょになった大量の水が川を氾濫させるなど、これまでに無かった災害がおこる可能性があります。