『HIGH RAIL 1375』で巡る小海線沿線、“思い立ったが吉日”酒蔵・味噌蔵・星空ロマン旅。『星空列車』編。
春。友人が転勤することになった。何か嫌な思いをしたり、悲しいことが起きてしまったとき。モヤモヤ、トゲトゲ、ヒリヒリする気持ちや感情を聞いてもらったり聞いたり。そんな仲だった。だからといって特別な化学反応が起きるわけでもなく、互いにカウンセラーの役目を担っていたのかもしれない……そんな関係性だった。「ねえ、今度の週末。“星空列車”に乗ってみない」と誘ってみた。「何それ?」とばかにしたような顔。でも目にはいつもと違う光が浮かんでいた。そして僕と君“星空列車”に乗り込んだ。