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ナガノ、歩く。Go NAGANOが厳選! 長野県トレッキングルート

標高3,000m級の山々がそびえ、豊かな森林と清流が織りなす雄大な自然にいだかれた長野県は、“登山未満”の山歩き「トレッキング」ができるルートが数多くあります。今回は高低差の少ない「初級レベル」から、秘境・絶景を目指す「中級レベル」まで、厳選した8つのコースをご紹介します。非日常のなかで新しい体験をしてみませんか?

更新日:2023/08/23

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TOP PHOTO:©︎大町市観光協会

日本の滝100選! 御神体として崇敬される対の滝_米子大瀑布(須坂市)

米子硫黄鉱山跡は同時に2つの滝が見られるビューポイント ©︎信州須坂観光協会

登山道だけでなく、広大なパノラマを楽しめる場所も ©︎信州須坂観光協会

長野県と群馬県の県境に跨る四阿山の崖に並んで流れ落ちる、不動滝(落差89m)・権現滝(落差82m)。米子大瀑布はこの2つの滝からなり、日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。2019年の台風19号で甚大な被害を受け、立ち入り禁止が続いていましたが、復旧工事を経て2023年5月に再び通行できるようになりました。

1周約3kmの遊歩道が整備されており、滝を目指してゆっくり散策することができます。
復旧工事で新しく付け替えられた吊り橋を渡って森を抜けると、まず現れるのは不動滝。滝の真下まで行けるので、マイナスイオンをたっぷりと浴びて心も身体もリフレッシュしましょう♪
さらに遊歩道を進むと、権現滝が見えてきます。その先にある米子硫黄鉱山跡まで歩くと、不動滝と権現滝を同時に見られる大パノラマが広がります。

夏には涼を求めて……、秋には色づく木々が織りなす景色を眺めに……と、季節ごとに自然を満喫できる絶景トレッキングコースです。

[DATA]
●ルート距離:1周約3km
●目安時間:約2時間
●アクセス:須坂長野東I.Cより約50分
●お問合わせ:信州須坂観光協会(026-215-2225)
公式サイト

滝! 滝! 滝! 森を抜けてマイナスイオンを浴びる散策路_奧志賀高原(山ノ内町)

川幅いっぱいの一枚岩の上を流れるハーモニカの滝 ©︎山ノ内町

清らかな水の流れが美しい三段滝 ©︎山ノ内町

抜群の雪質と日本最大級の広大なスキーエリアで知られる志賀高原は、1998年の冬季オリンピックの競技会場にもなった地。

その志賀高原の最奥に位置する奥志賀高原では、スキーシーズンだけでなくグリーンシーズンも楽しめるようにと、豊かな自然を満喫できるトレッキングコースがいくつも整備されています。その中でも代表的なのが、奥志賀渓谷沿いの美しい滝を巡るコースです。

奧志賀渓谷コースは、大滝(おおぜん)入口を起点に、山々から流れる清らかな水によって形成された、三段の滝・ハーモニカの滝・廻り逢いの滝を眺めつつ、グリーンタフと呼ばれる緑色の1枚岩盤を見ることができ、荘厳な自然の力が間近で感じられます。

また、標高1,500mの奥志賀高原は、広葉樹の森から高山耐性の森林へと変わるエリアとなっており、多様な生態系が形づくられています。変化にとんだダイナミックな景色が広がり、植物観察にもぴったり。

夏にはさわやかな風が吹き、秋には彩り豊かな紅葉が楽しめる奥志賀高原で、森林浴をしながら自然を感じてみませんか。

[DATA]
●ルート距離 :約2.3km(奧志賀渓谷コース)
●目安時間 :片道約2時間
●アクセス :信州中野I.Cより約70分
●お問合わせ :奧志賀高原リゾート(0269-34-2225)
公式サイト

色鮮やかな高山植物と広がる標高2,000mの木道_池の平湿原(東御市)

高山植物の女王とも呼ばれるコマクサ ©︎信州とうみ観光協会

ファミリーでも安心な整備された木道 ©︎信州とうみ観光協会

軽井沢から車で約40分。池の平湿原は、三方ヶ峰の旧火口にできた湿原です。急峻な地形に加え、内陸性気候であることから昼夜の寒暖差が大きいため、里山でみられる動植物と3,000m級の高山帯でしか育たない動植物が混在して生息しており、高山植物の宝庫として知られています。季節ごとに、コマクサやマツムシソウなど、多種多彩な高山植物が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。

駐車場からは2時間程度あれば周遊が可能です。木道が整備されているため歩きやすく、気軽に散策ができるのも嬉しいポイント。湿原の生態系を間近に感じながら自然を満喫できます。

絶景を堪能したあとには、名物グルメで小腹を満たしましょう。麓にある「道の駅 雷電くるみの里」では、特産品のくるみをつかったくるみソフトや雷電焼きが人気。どちらも粒状のくるみが入っており、食感とともに豊かな風味を楽しむことができます。

[DATA]
●ルート距離 :約2.1km(池の平湿原コース)
●目安時間 :片道約2時間
●アクセス :東部湯の丸I.Cより約30分
●お問合わせ :信州とうみ観光協会(0268-62-7701)
公式サイト

森を映し出す静かで美しい水面&一面緑の幻想的な苔の森_白駒の池・高見石(小海町・佐久穂町)

色鮮やかな紅葉が美しい、秋の白駒の池 ©︎佐久穂町

幻想的な緑の絨毯が広がる苔の森 ©︎佐久穂町

北八ヶ岳の麓、八千穂高原にある白駒の池。標高2,115mに位置する、日本で一番標高の高い湖です。秋は紅葉スポットとして知られており、真っ赤に染まった湖岸の木々が湖面に映る「逆さ紅葉」を目当てに多くの人が訪れます。

駐車場から白駒の池までは歩いて約15分程度とアクセスしやすく、その道中には苔に包まれた神秘的な森が広がります。この森に生息する苔は約500種類といわれており、図鑑やルーペを片手にじっくり観察しながら湖を一周するのもおすすめです。

さらに足を延ばして歩いていくと、「高見石小屋」にたどり着きます。名物のあげパンとコケモモジュースを堪能しながらのひと休みがおすすめです。そして小屋の隣にある「高見石展望台」からは、白樺池や北アルプスなどを一望でき、その絶景には圧倒されるほど。初心者にもぴったりなトレッキングコースながら、自然の神秘を大いに感じられるロケーションです。

[DATA]
●ルート距離 :約2km(白駒の池入口~高見石小屋)
●目安時間 :片道約2時間
●アクセス :八千穂高原I.Cより約35分、茅野方面より299号線
●お問合わせ :佐久穂町観光協会(0267-86-1553)、小海町観光協会(0267-93-2005)
公式サイト

目指せ秘境踏破! ここでしか出会えない体験を!_高瀬渓谷・湯俣温泉(大町市)

上流から流れる花崗岩の結晶と硫黄成分で独特のエメラルドグリーンに ©︎大町市観光協会

美しい絶景を堪能できる遊歩道 ©︎大町市観光協会

国の天然記念物に指定されている噴湯丘(ふんとうきゅう) ©︎大町市観光協会

北アルプスのお膝元・長野県大町市。高瀬渓谷は、高瀬川沿いの高瀬・七倉・大町の3つのダムと葛温泉を含む周辺一帯のことを指します。

高瀬渓谷は渓谷美が織りなす光景やエメラルドグリーンのダム湖、色鮮やかな新緑・紅葉など見どころが多く、写真愛好家にも人気のエリアです。そして、高瀬渓谷の先にあるのが湯俣温泉です。

実は湯俣温泉、徒歩でしか行けない秘湯。北アルプスの登山基地である七倉ゲートまでは車で行くことができますが、その先はマイカー規制中のため許可を得たタクシーあるいは徒歩で高瀬ダムへと向かいます。道のりでは、思わず息をのむような雄大な自然が広がります。

高瀬ダムから歩き続けること、約2時間~2時間半で湯俣温泉・晴嵐荘にたどり着きます。湯俣温泉の泉質は単純硫化水素泉の源泉かけ流し。まさに知る人ぞ知る、秘境と秘湯を兼ね備え、「一度は泊まりたい」という方も多い山小屋です。

[DATA]
●ルート距離 :約10km(高瀬ダム~晴嵐荘)
●目安時間 :片道約2時間半
●アクセス :信濃大町駅より車で約30分で七倉ダム→タクシーで高瀬ダムまで約15分
●お問合わせ :大町市観光協会(0261-22-0190)
公式サイト

次の宿場町へは徒歩で。歴史を感じる峠越え_鳥居峠(木祖村・塩尻市)

趣のある石畳のコースを歩けば、江戸にタイムスリップしたかのよう ©︎木祖村

旅のお供におすすめのひのき笠と熊鈴 ©︎塩尻市

鳥居峠は、旧中山道の奈良井宿と薮原宿を結ぶ約6kmの山道です。戦国時代に木曽義元が戦勝祈願のため、峠に鳥居を建てたことから鳥居峠と呼ばれるようになったといわれています。

標高は1,197m、旧中山道の屈指の難所のひとつにも数えられていました。勾配は急ですが、現在は道が整備されており、途中には石畳の道も。宿場から宿場へ向かうという、当時の風情を感じられるトレッキングコースとなっています。

さらに、「奈良井宿観光案内所」、薮原宿賑わい広場「笑ん館(わらんかん)」、「木祖村観光案内所」の3つの案内所では、ひのき笠と熊鈴が有料でレンタルできます。ひのき笠は信州の伝統的工芸品で、写真映えもばっちり。雨や日よけができて実用面でも優れているので、ぜひお試しください。

起点と終点である奈良井宿と薮原宿は、多くの旅人で栄えた宿場町で江戸時代にタイムスリップしたような情緒ある町並みが残っています。トレッキングの前後には、ぜひかつての旅人に思いを馳せつつ、食事処や土産店を散策してみては。

[DATA]
●ルート距離 :約6.4km(藪原駅~鳥居峠~奈良井駅)
●目安時間 :片道約3時間
●アクセス :塩尻I.Cより約45分、伊那I.Cより約30分
●お問合わせ :奈良井宿観光案内所(0264-34-3160)、木祖村観光協会(0264-36-2543)
公式サイト
公式サイト

1300年前の歴史に思いをはせる、古道歩き_東山道・園原(阿智村)

滝見台から見下ろす景色は壮観 ©︎東山道・園原ビジターセンターはゝき木館

願い事を書いた皿を滝にめがけて投げることで皿投げ祈願ができる滝見台 ©︎東山道・園原ビジターセンターはゝき木館

神坂神社には樹齢2000年以上ともいわれる御神木(日本杉)が祀られる ©︎東山道・園原ビジターセンターはゝき木館

今からおよそ1300年前、大和朝廷がつくった東山道。近江国(滋賀県)から陸奥国(宮城県)まで通じる約1,000kmの官道でした。長野県阿智村・岐阜県中津川市の県境にある園原は、東山道の最大の難関である神坂峠の東麓にある山里で、古代・中世より都人に親しまれてきました。

東国と西国を結んでいたこの地は、源氏物語や万葉集、今昔物語にも登場しており、古道の面影をたどりながらの史跡や歌碑巡りなど、歴史ロマンに浸れるスポットとしても知られています。

トレッキングにお越しの際には、まずは情報収集ができる「東山道・園原ビジターセンター はゝき木館」へ。周辺には、白蛇の伝説が残る「信濃比叡廣拯院」、源氏物語にも登場する園原の名木「はゝき木」、皿投げ祈願ができる「滝見台」など、見どころ満載。1300年の歴史を踏み締めながら、古道を巡るトレッキングが楽しめます。

[DATA]
●ルート距離:約2km(園原万葉浪漫コース)
●目安時間:片道約50分
●アクセス:園原I.Cより約5分、飯田山本I.Cより約25分
●お問合わせ:東山道・園原ビジターセンターはゝき木館(0265-44-2011)
公式サイト

五感を駆使して自然を感じる癒しの時間、森林セラピー_およりての森(松川町)

ウッドチップが敷かれたユニバーサルデザインの遊歩道 ©︎まつかわ旅の案内所

遊歩道を歩くだけでなく、様々な自然体験ができる森林セラピー ©︎まつかわ旅の案内所

長野県の南部に位置し、東に南アルプス、西に中央アルプスを擁する松川町。およりての森は、松川インターチェンジから約5分という好アクセスながら、豊かな自然に囲まれたトレッキングスポットです。遊歩道はウッドチップで整備されているため、お子さんからシニアまで歩きやすいコースとなっています。「およりて」とは、方言で「寄っていって」の意味。気軽に「およりて」いただけるようにとの思いを込めて、名付けられました。

およりての森でぜひ体験していただきたいのが、「森林セラピー」です。専門のガイドの案内で、より森林浴の効果を高めてくれます。小川のせせらぎに耳を傾けてみたり、季節の移ろいを感じてみたり。日常から少し離れて自然のパワーを感じる、癒やしのひとときを過ごすことができます。

さらに、同エリア内には、森の中でダイナミックに遊ぶことのできる「フォレストアドベンチャー 松川」、家族でグランピングができる「ツリードーム南信州まつかわ」など、自然の中で楽しめるスポットが充実しているので、ご家族やお友達と気軽に自然を満喫したい方にもおすすめです。

[DATA]
●ルート距離:1km(清流苑~物見の丘)
●目安時間:往復約50分
●アクセス:松川I.Cより約5分
●お問合わせ:まつかわ旅の案内所(0265-36-6320)
公式サイト


〈トレッキングの注意点は?〉
*「事前準備が大切」
トレッキングは山の中を歩くので、すぐに帰ることが難しくなります。持ち物に不備がないか、スマホの充電は十分か、現地の天候や予想温度はどれくらいか。しっかりと確認してください。
*「水分と休憩はこまめに」
トレッキング中は汗をかくため、こまめに休憩と水分補給を心掛けてください。短い距離を歩くだけでも飲み物と行動食は必要です。塩分も一緒に摂れるスポーツドリンクもおすすめです。
*「経験者と共に行動」
コースによってはガイド同行のツアーもあります。初めての場合、迷うリスクもあるため無理は禁物です。経験者との行動は、より楽しく安全にトレッキングを楽しむことができます。
*『お願い』
自然を大切に、楽しいトレッキングを体験していただくために、「ゴミは持ち帰る」「立ち入り禁止エリアには入らない」など、ルールとマナーを守り、そして安全に楽しんでくださいませ。

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