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長野県観光機構インスタアワード『#長野の列車旅秋冬』募集開始します!

長野県内に点在する「駅」を起点に、まるでライフラインのように延びる鉄道(レールウェイ)は人生のステージかもしれません。「駅」「ホーム」「車窓」。そして「線路」のその先で出会った大切な思い出。信州が最も輝く季節。今シーズンのテーマは『#長野の列車旅秋冬』です。

更新日:2023/10/18

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新しい物語の始まり。

皆さまからのお力添えを賜り〈長野県観光インスタアワード〉は今シーズン第9回目の開催を迎えます。関係者一同、心より感謝申し上げます。

今回のテーマは『#長野の列車旅秋冬』。東西約120km、南北210kmの大自然に恵まれた地勢を誇る長野県。これからの季節=秋冬は長野県がまさに七色に彩られ、やがて山々は白銀に輝きます。そして自然に寄り添い、山々や谷や、肥沃な大地を走り、私たちの暮らしをつなぐ鉄道もまた長野県の物語を編む大切な存在です。『列車旅』というテーマは、皆さまの日々の生活、忘れることができないあの日あの時、さまざまな喜怒哀楽。そんな記憶にも記録にも残る皆さまの1ページをお届けください。

写真家・野辺地ジョージさんを審査員にお迎えして。

昨今、SNSは私たちの生活に欠かせないコンテンツとなりました。数多くの人たちが自分の感情や感性、思いを伝えることが可能な日常の訪れです。それら表現、情報発信は多岐にわたりジャンル、カテゴリーを超え私たちの生活に呼応します。

今シーズン開催9回目となる〈長野県観光インスタアワード〉へのご応募作品も、その被写体は鉄道・列車または鉄道風景が大半でした。しかし年を重ねるごとにホームにたち列車を待つ学生さん、通勤を急ぐビジネスマン、車窓から見える街並み、そして駅周辺、沿線の文化にまで撮影表現は膨らみ続けています。

そこで事務局ではジャンルにとらわれない写真家を審査員にお迎えし今回のアワードを開催したいと考えました。審査員=野辺地ジョージさん(軽井沢町在住)をご紹介いたします。

©Fernanda De lcaza

〈野辺地ジョージ(ノベチ・ジョージ George Nobechi)〉

1980年東京都出身。軽井沢在住。フォトグラファー、軽井沢フォトフェスト(KFF) クリエイティブ・ディレクター、Nobechi Creative 代表。
野辺地はカナダ・ブリティッシュコロンビア大学卒業後、14年間に渡る東京とニューヨークでの金融業界のキャリアと2015年に別れを告げ、アメリカ西部を3年間一人旅をしながら写真を勉強した。アリゾナ大学 Center for Creative Photography、Webster Collection、A Gallery for Fine Photography やPatricia Conde Galeria等の海外の美術館やギャラリーに作品が収蔵されている。また写真や著物は、HuffPost、 Newsweek、Japan Times、東京新聞、婦人公論、アサヒカメラなどの媒体にも掲載されている。東京新聞では月刊連載「水族館 _百景」、婦人公論オンラインでは月2度の定期連載「シュール・ブルー、列島水族館写真 _巡り」で写真と文章を発表している。計13回の個展歴には、ニューヨークPhotoville 「Here. Still.」、東京FUJIFILM SQUARE 「デナリへの道」、軽井沢千住博美術館ギャラリー「Phoenix Rises 蘇る命」、バルセロナ _FOTONOSTRUM 「The Japan I Hadn’t Seen」などがある。2024年1月にはカナダ大使館高円宮記念ギャラリーで大規模な個展が計画されている。世界各国の学芸員や画廊経営者など150名によって審査される著名な写真コンクール、Critical Massでは4つの異なるシリーズで5度のファイナリストに入選され、2度のTop 50賞に輝いている。また、PX3パリ・フォト・プライズやIPAインターナショナル・フォト・アワードで、キューレーター賞など40以上の国際的な賞を受賞。2022年には富士フィルムのXシリーズカメラを記念するドキュメンタリー「Reflections」で日本代表に選ばれ、世界中の写真家をインタビューする司会役も務めた。また教育の面では、国内外の写真祭で審査員や役員として務め、軽井沢高校の企画講座を率いたり、Nobechi Creativeを通して全国とオンラインにて写真講座を総数1400人の受講生向けに開催。米テキサスのA Smith Gallery の写真コンクールでも非常勤審査員を務める。
Instagram: @georgenobechi / X:@NobechiPhoto・Nobechi Creative @nobechicreative
個展歴、受賞歴、その他バイオグラフィーはこちら:www.georgenobechi.com/cv


「野辺地ジョージさんからのメッセージ」

日常生活には欠かせない鉄道
私たちにとって普段から馴染みのある「鉄道」ですが、身近に鉄道があって当たり前と思っていても、世界では必ずしもそうではなく、日本は特に親密な繋がりがあります。日本の鉄道乗客数はダントツで世界一です。2019年の乗客数は246億人で、日本の人口のほぼ10倍もある2位のインドの3倍でした。150年余りの歴史を持つ日本の鉄道ネットワークは、高度経済成長期にも貢献し、文化の重要な一角と言っても過言ではありません。また、カメラも日本の現代文化のストーリーを語るには必須な要素です。その両方を合わせて「鉄道写真」というものが発展しました。

近年はSNSの普及もあり、鉄道写真を撮る際に秘境を探したり、迫力のある写真を求めて列車に近寄る写真家も多くいらっしゃいます。しかし私は、写真は目で撮るよりも、心で撮るものだと信じています。信州の絵になる秋冬を舞台にした皆様の鉄道写真は、きっと素敵な作品になることでしょう。ただ、できればもう一歩踏み込んでいただきたいと思います。皆様にとって、「鉄道」とはどのような存在かを応えてくれる様な写真をお待ちしております。例えば、鉄道とは通学または通勤に使う交通手段であったり、おじいちゃんやおばあちゃんに会いに行く際の乗り物、または、家族と一緒にお正月に帰省する際に利用する便利な移動手段なのかもしれません。そして、ある人には家の近くを通る日常の風景の一部かもしれません。どのような体験であれ、皆様が今まで、そしてこれからも大切と感じてくださる「鉄道」との繋がりと想いを、写真を通して表現していただくことを心よりお待ちしております。

審査員
写真家
野辺地ジョージ


Railroads: an indispensable part of daily life.
For those living in and visiting Japan, railroads are a familiar sight, but even though we may take them for granted, this is not always the case in the rest of the world. Japan has by far the largest number of rail passengers in the world: 24.6 billion passengers rode trains in 2019, three times the number of passengers in second place India, which has almost 10 times Japan's population.With a history of just over 150 years, Japan's rail network has contributed to the country's rapid economic growth and is arguably an important part of its culture. Cameras are also an essential part of the story of modern Japanese culture. These two elements combined have developed into what is known as "railroad photography.”

In recent years, with the spread of social media, many railroad photographers are searching for unexplored places or getting closer to the trains in search of dynamic photographs. However, I personally believe that photography is more about the heart than the eyes. I am sure that your railroad photographs taken in the picturesque autumn and winter of Nagano will be wonderful works of art. However, if possible, I would like you to go one step further. We are looking forward to seeing photos that answer the question of what trains mean to you. For example, it may be the means of transportation you use to go to school or work, or it may be something you take when you go to see your friends. Or it could be a convenience that you use to travel great distances on your holidays in Japan. It may also be a part of the daily scenery that you encounter near your home. We sincerely hope that you will express through your photographs the connection and feelings you have with the railroad.

Juror
Photographer
George Nobechi

〈野辺地ジョージさん作品紹介〉(今回のテーマ関連)

特急しなの ©George Nobechi
山寺焼陶芸工房(山形県) ©George Nobechi
しなの鉄道 ©George Nobechi

2020~2022〈長野県観光インスタアワード〉受賞作品のご紹介

過去にご応募いただきました作品中から、受賞作品をご紹介いたします。事務局の一員でもある長野県観光機構Go NAGANO編集部スタッフがそれぞれ選出。今回は各部員が受賞者の方に“お聞きしたかった”「撮影時について」の質問をさせていただきました。受賞者の方からのご回答はとても素敵で撮影への思いが溢れていました。この興奮を皆さまとも共有させていただきます。

<質問項目>
①季節と時間
②被写体を選んだ理由
③撮影時の状況(偶然or狙い)
④撮影のこだわり
⑤誰のために撮影しましたか

撮影者:@old.photo.gallery
撮影場所:南小谷駅~中土駅@小谷村
賞:インスタアワード2022・優秀賞

①2005年3月21日 10時ごろ
②のどかな姫川沿いを行く単行気動車に魅せられて、四季を通して撮影していました。
③珍しく北アルプスの稜線が見えていたので、大糸線と一緒に撮れるか!?と狙って行きました。
④山と線路のS字が映えるように全体のバランスを考えました。
⑤当時はまだSNSは無かったので、自前のウェブサイトに掲載し多くの人に見てもらい来訪のきっかけになればと思い撮影しました。

撮影者:@yuka_mei_dai
撮影場所:姫川@小谷村
賞:インスタアワード2022・JR西日本賞

①2022年3月午後。
②豪雪地で力強く走る鉄道を撮りたかったからです。
③降雪後の好天時を狙いました。
④豪雪地らしさを表現するため、たっぷりの積雪時を狙いつつ澄み渡る青空で近づく春も表現しました。
⑤列車旅をしてみたい方へ。

撮影者:@nobuoman_inoue
撮影場所:JR飯山線「替佐駅」
賞:インスタアワード2020-21・最優秀賞

①3月。
②駅やホームでの人物は絵になると思い。
③このポーズは偶然です。
④どうせ撮るならカッコ良く。
⑤この駅利用者に魅力的な駅と伝えたかった。

撮影者:@watianzhengxin
撮影場所:JR飯山線@飯山市
賞:インスタアワード2020-21・優秀賞

①2月初旬早朝6時台。
②子どものころテレビで見た飯山の豪雪地帯を行くラッセル車の光景を思い出し、撮影したい思いがふくらんだ。
③雪降る夜の雪原、社内から漏れる明かりが照らす巻き上げる雪煙、そんなイメージを狙いました。
④降る雪を写し出すためにストロボ使用、シャッターチャンスが制限されるなか三日間通いました。
⑤この時期しか出会えないすばらしい情景に念願が叶いました。

撮影者:@nobeyamatoshiaki
撮影場所:JR小海線@川上村
賞:インスタアワード2020-21・優秀賞

①2020年12月31日撮影。
②小海線を被写体として撮り続けています。
③雪煙をあげ走行する姿を撮影しました。
④この1枚は極寒の高原を行く姿を伝えられればと思い撮影しました。
⑤ゆくゆく小海線の写真集を出すつもりで撮影しています。

撮影者:@hiroyuki11283351
撮影場所:北陸新幹線@中野市
賞:インスタアワード2020-21・特別賞

①1月上旬の16時から17時くらい。
②新幹線の線路のカーブが綺麗だと思った。
③綺麗な雪と夕焼けと車両が来るタイミングを狙った。
④線路のカーブと全体が綺麗に見えるような構図。
⑤地元に住んでいる人や長野に興味を持ってくれる人。

撮影者:@tom515mimana735
撮影場所:岡谷駅
賞:インスタアワード2020・優秀賞

①10月、19時ごろ。
②過ぎ去る「時」と、信頼の「バトン」。駅に流れる二つの時間を表現してみたいと思ったためです。
③想定していました。過ぎ去る「時」の表現には、颯爽と通過するあずさ号が最適でした。
④案内板が主役となるよう、構図やタイミングにこだわりました。
⑤信州の列車旅を楽しむ方に向けて撮影しました。

© @nagakomi

撮影者:@nagakomi
撮影場所:長野駅
賞:インスタアワード2020・特別賞

①秋9月下旬、夕方。
②鉄道撮影をメインに写真を撮っておりこの日は新幹線の様子を主に撮影していました。
③夕暮れの日が当たる中、駅員、車掌の方々がシルエットになって挨拶をする一瞬が偶然カットに収まりました。
④新幹線を入れつつ、主題を運行に携わる人に着目してこんな一面もあるんだなという瞬間を狙ってみました。
⑤色んな方々に鉄道の様々な魅力を知っていただきたくて撮影しました。

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