伊那谷の冬があるから味わえる。
伝統製法「天然糸寒天づくり」を見学
長野県の冬の風物詩のひとつが、「寒天づくり」です。寒天の原材料は、海藻の一種「天草」。海のない長野県ですが、寒天づくりの歴史は古く、江戸時代にまで遡るといわれています。
諏訪地方が一大産地として知られていますが、伊那市も知る人ぞ知る産地のひとつ。中でも有名なのが、今では貴重な「天然糸寒天」をつくっている創業100年の老舗「小笠原商店」です。
寒天づくりに必要なのは、昼夜の寒暖差と晴天。伊那市の冬は、強い冷え込みがありながら、曇天や降雨・降雪が少なく、晴天率が高いのが特徴です。そんな気候と風土があってこその寒天づくりは、伊那谷の冬を体感するのにもうってつけ。最盛期の1月下旬、伝統製法を見学に小笠原商店へ行ってきました。